フィッシングエリア 相模国野外育児記~淡水釣り編・神奈川の川と湖の釣り

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フィッシングエリア
フィッシングエリア(管理釣り場)は、つまり釣堀です。単にエリアと呼ばれることも有ります。コイやヘラブナの釣堀同様に、トラウト専用の管理釣り場が神奈川県内にも幾つかあります。

コンクリートプールを使ったもの、郊外に人工池を造成したもの、渓流域の河川を掘り返してプールを作ったり堰を作って区分けしたものなど、さまざまです。

水難事故の心配が殆どありませんし、湖や自然渓流と比べれば圧倒的に釣れます。子連れにはお勧めですが、渓流域のエリアを除くと野外遊びと言うには疑問が残ります。
大磯ロングビーチもかつては冬季釣堀に
大磯ロングビーチもかつては冬季釣堀に
太平洋を背にニジマスを釣る
ルアーなら、ウルトラライトロッドに1-2gのスプーン、フライなら#4-#5のタックル、といったところが子供にも簡単に扱えるタックル選択になります。放流後時間がたつと、大きなルアーやフライには反応しなくなることが多いので、硬く重いタックルは避け、またルアーやフライはできるだけ多種を用意した方がいいと思います。
トラウトワームで爆釣
トラウトワームで爆釣
釣りものとしてはニジマスが主な放流魚ですが、ブラウントラウトやブルックトラウト、イトウ、各種トラウトの混血種などさまざまな魚種を放流しているエリアもあります。山間部ではヤマメ、イワナなどがいる所もあります。

放流直後は、何をやってもバンバン釣れることが多いのですが、その中でも特定の色のルアーに更に良く掛かるなど、選択的であることも有ります。またリーリング速度やレンジでかなり釣れ具合が変わりますので、色々試してみる必要があります。この点が、釣堀といえども数釣り以外にも楽しめるポイントになります。釣れている人のまねをするというのが一番の近道です。正解かどうか正直わかりませんが、我家にも必殺カラーというのがあります。
ルール
エリア毎に決められているルールがあります。以下はその主なものです。

釣り方
エリアでもルアー、フライ、餌釣りといずれも可能ですが、餌釣りはできないエリア、池ごとにルアー専用、フライ専用と決まっているエリアなど、釣り場によって異なります。ホームページや、釣り場の事務所で事前に確認する必要があります。

フック
フック(釣り針)に関するルールとして、シングルフック限定、バーブレスフック限定を既定しているところがよくあります。市販のプラグや、一部の市販スプーンには、針がいかり型に三つつながっているトレブルフックが付いています。シングルフック限定のエリアでは、針一個のシングルフックに交換しなければ使えません。また釣り針の先端には返し(バーブ)が付けられています。バーブレス限定エリアでは、この返しが無いバーブレスタイプのフックに交換するか、ラジオペンチなどでバーブをつぶして使用しなければなりません。エリアの売店にはルアーがたくさん売っていて、ルールに合うフックが取り付けられていますので、これを購入すればOKです。シングルフック・バーブレスでも、釣れ具合に差が出たり、はずれ易かったりということはあまり無いといわれていますが、実際はよく分かりません。

持ち帰り
釣った魚の持ち帰り可否について、完全リリース制、キープ尾数制限、完全キープ制(リリース禁止)と、エリアによって異なります。これも事前に確認が必要です。
ルアータックル
小さなクランクで執念のキャッチ
冷たい雨で食い渋る中、
小さなクランクで執念のキャッチ
ウルトラライトロッドに1-2gのスプーン、2-4ポンドラインといった軽量タックルがお勧めです。

エリアによっては40cm以上の大型魚を放流していますので、それに合わせてもう少し強めのタックルが必要になることもありますが、簡単に切られさえしなければ、軽量であるほどファイトが楽しめます。

活性が低いときはルアーを極限まで小さくしなければならないこともあり、重いタックルでは釣りになりません。エリアのショップでレンタルもできます。ラインとルアーは直結で構いませんが、頻繁にルアー交換が必要なときがありますので、ルアーの動きを妨げず大きく見えない極小のスナップを付けます。
釣具屋には多種多様のトラウト用スプーン、プラグが売られていますので選択に迷ってしまいますが、どんなタイプであれ、重さと色がバラエティに富むように買い揃えます。

総じて言うとプラグよりスプーンのほうが確率が高いと思いますが、ミノーやクランクで釣れたときはなんとなくうれしくなります。

我家では、チョコチョコとかわいく動く小さなクランクをよく使います。
ちびクランク
ちびクランク
ちびミノー
フライタックル
遠投の必要はありませんので、#3-#4程度の軽いタックルでも十分ですが、私自身は#5-#6くらいが使いやすいです。オーバーヘッドキャストが自由に出来る広さのあるエリアは少ないので、うしろにラインを飛ばさないロールキャストを覚えておく方が良いです。我家の子供たちは、教える前に、エリアで見よう見まねで勝手にロールキャストをやっていました。

ルアーに比べてフックがあちこち飛び回りますので、他人に引っ掛けないようによく注意していてあげてください。エリアの池の後の立ち木を観察すると、結構フライが引っかかっています。

フライラインはフローティングを使うことがほとんどです。ライズがあれば、よく目立つエルクヘアカディスなどのドライフライによく飛びついてきます。フライではなくマーカー(目印、ウキ)やラインに飛びついてくることも有ります。

ライズが無く水面下を狙うときは、オモリが入った自重で沈むニンフなどを使い、マーカーであたりを取る、ルースニングという方法が簡単確実です。ティペットにスプリットショット(ガン玉おもり)を付けてフライを沈めることも有ります。
リトリーブして誘った方がいいこともありますが、ベトッと底に沈めて放置しておくだけのほうがよく釣れることも結構有ります。芦ノ湖用に巻いたアオミドロを沈めておいたら、そればかりにヒットしたことも有ります。

マーカを付けエッグフライなどを沈めておき、のんびりウキ釣りといった風情の釣りも出来ます。ほとんど餌釣りですが、動かないペレットで育ったエリアのトラウトには効果てきめんです。最近は「マッチ・ザ・ペレット」なる小円筒型の市販ルアーまであって、作ってしまう行動力には脱帽です。
エッグフライ
エリアの定番
エッグフライ

どちらかというとルアーのほうがお手軽ですが、ルアーはスレるのも早く、経験上はフライのほうが釣果が上がります。趣味の問題もありますが、あまり小さな子供で無ければフライもお勧めです
テンカラ釣り、餌釣り
テンカラ釣り
日本古来の毛鉤釣りである「テンカラ釣り」を、エリアでも見かけます。リールは使用せず、太目のライン(テンカラバス)で毛鉤を投げる釣りです。フライキャスティングと同じくラインの自重を利用して仕掛けを飛ばします。テンカラバスはかつては馬の尻尾の毛を縒ってテーパー状のラインにした”馬素”だったそうです。

簡単そうに見えるのですが、コツをつかまないと思ったように飛びません。何年か前のフィッシングショーで、”テンカラ名人”がラインを軽ーくぴゅんぴゅん飛ばし、即席プールのニジマスをひょいひょいと釣り上げるのを見て感動した記憶があります。

テンカラ用の毛鉤が一般の釣具屋さんでも手に入ります。写真は逆さ毛ばりという、テンカラ独特の伝統的な毛鉤で、ハックルがハリス方向に反っています。普通のハックルのテンカラ毛鉤もあります。いわゆるフライを使ってもいいと思います。
逆さ毛ばり
逆さ毛ばり
リールがないのでエリアの大物狙いにはあまり向いていないと思いますが、道具立てがシンプルで、なんと言っても手返しよく釣れます。我家ではテンカラ竿、テンカラバス、テンカラ用テーパードハリス、毛鉤の一式をフライタックルと一緒に持ち歩き、時々試しています。もちろんエリア専用の釣りというわけではありませんが、自然渓流で試したことはまだありません。
餌釣り
延べ竿、ウキ、ガン玉、マス針のシンプルな仕掛けでOKです。最近は我家ではあまりやりませんが、やっぱり釣れやすく、小さなお子様連れならお勧めだと思います。餌釣り不可のエリア、逆に餌釣り専用のエリアもあり、また両方可でも池がそれぞれ専用に分けられていることが多いです。
その他タックルなど
ランディングネット
確実な取り込みと魚体の保護のために、必ずランディングネットを使用します。マス類は、人間の乾いた暖かい手で魚体に触れると、一種のやけどを起こしてしまうそうです。時々水面を幽霊のようにうろつく、皮膚のただれたトラウトを見かけますが、あれです。

持ち帰らずリリースする場合は、なるべく魚体に触らないようにします。やむを得ず触れる場合は、先に手を水で濡らします。

エリアの事務所でランディングネットをレンタルできることも多いです。 エリアでは、魚体を傷つけにくくフックの絡みにくい、またリリースしやすいゴム製の浅いネットを使ったランディングネットがよく使われます。

リリーサ

最近は、フックリリーサという道具が使われているのもよく見かけます。従来の針外しよりもずっと大きなわっか部分にラインを引っ掛けて、魚体に触れずにバーブレス・シングルフックを簡単に外すことができる道具です。100円ショップでも売られていそうな簡単な道具ですが、写真のリリーサは1000円弱でした。リリース・キープのルールは前記の通り、エリア毎に異なります。

フックリリーサ
神奈川のエリア
我家が子連れでよく行く管理釣り場は


です。前二者は人工池、津久井は早戸川の渓流を造成した河川タイプ、神奈川ではないですが東山湖は大きな池全体を使用した、管理釣り場です。超大型魚を入れているところ、アベレージが大きいところなど、それぞれ特徴があります。詳細はそれぞれのホームページで。
東山湖
東山湖
神奈川には他にも多くの管理釣り場があり、丹沢・道志には自然渓流をそのまま生かした管理釣り場もたくさんあります。

相模川の馬入橋のたもと、もうすぐ海という場所にあった湘南フィッシングパークにもよく行きました。人も少なく、シーバスまで放流されていて、お手軽に楽しめる釣り場でしたが、鵜の糞害がひどいとかで閉鎖されてしまいました。

大磯ロングビーチのプールも、以前冬季は釣堀になっていました。雰囲気もへったくれも無いですが、トラウトワームで子供でも爆釣したものです。

釣りには関係有りませんが、ここで釣りをしているときに、相模湾上空に珍しい水平虹を目撃したことが有ります。
相模湾上空の水平虹
相模湾上空の水平虹
山間部の渓流利用釣り場は息が長いですが、平野部で営業する管理釣り場は結構浮き沈みが激しいようです。





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