タイイングバイス |
フライを巻くときにフックを固定するバイス(万力)をタイイングバイスといいます。
初めて買ったサインライズバイスというインド製入門用バイスキットについていたバイスを、ちょっとだけ改造しました。手作りというと大げさで恐縮ですが、地味な改造の割りに気に入っているので載せてみました。
右の写真が元のキットの姿です。木箱にタイイングツールが一式入っており、さらに蓋にバイス台が固定されています。携帯用には良さそうですが、自宅用としてははっきり言って使いにくい。 |
元の雄姿 |
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材料・道具 |
サンライズ・タイイングツールキット \6,000
石のかけら \50
つまみネジ \200/5個
エポキシ系接着剤 \500
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製作 |
バイスの台が強力に木の箱に接着されているので、ツール類を全部出し、子供に頼んで木箱をばきばきと破壊し、バイス本体を取り外しました。
バイスの下部の台も金属性ですが、薄っぺらで軽く、このままでは安定しないので、ホームセンターで50円で買った御影石風の石のかけらにエポキシ系接着剤で貼り付けました。
完成。ペデスタルタイプのどっしりとしたバイスに生まれ変わりました。 |
完成 |
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木箱の内面に張ってあったベルベットの布を切って石台の下に貼り、机が傷つかないようにしています。

ついでに、バイス台に本体のポールを固定するネジの頭が小さく回しにくかったので、つまみやすい頭の大きなネジに交換しました。 |
AXISCOプロバイス ウッドベースの
交換ロックベースにもなるスグレモノ |
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感想 |
初めから普通のバイスを買えばよかったのですが、石の台にちょっとした威厳があり安定感抜群で、これはこれで気に入っています。バイス自体は高級バイスではなくフックをガッチリ固定しておく以外の機能はありませんので、緻密且つ大量のタイイングには向きませんが、ジョーが丸くがっしりしているので、主に低番手のサイズの大きいフライや、ジギングのアシストフック作成用に現役で活躍しています。
Curtis Creek Manifesto(シェリダン・アンダーソン著。和書では田渕義雄のフライフィッシング教書に翻訳・掲載されています)というイラスト本に、鹿の角で作るタイイングバイスの絵が出ています。実用性はさておき、一度作ってみたい感じです。「フライフィッシング教書」はもはやレトロですがバイブル的著書です。余談ですが、一時期会社の行き帰りに夢中になって読んでいたことがあり、終電車と終バスで寝こけて一冊づつ置き忘れてしまいました。今持っているのは三代目です。
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シカ角バイス
(転載すみません) |
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